(アドリブ)3.アウトプット

 アウトプット練習の目的は「フレーズの使い道を覚える」こと。具体的には「覚えたフレーズを曲の中で自然に使える」ようになることです。
 ただし、どのフレーズをどこで使うか(何を以て「自然」とするか)は先述の「流派(コードの形派、コードの機能派)」によって異なるので注意してください。さて、アウトプットのプロセスは二段階あります。

1)どこで使えるかを確認する

 コードの形派の人は後ろで流れているコードを採譜しましょう。フレーズの形がすでにアルペジオになっていて分かりやすい場合はラッキーです。コードの機能派の人は2-5-1カラオケなどの上で弾いてみてどこで弾くとしっくりくるかを確かめましょう。場合によってはどこでもいける!的フレーズもありえます。


2)使える箇所に当てはめる

 使える箇所が判明したら、CDなどに合わせてここぞとばかりそのフレーズを当てはめましょう。それ以外の部分は適当に弾きましょう。できればフレーズだけが浮き上がらないように(当てはめてるー!という感じがでないように)注意して弾くと良いと思います。
 この練習の難しいところは(だんだん飽きてきたり盛り上がったりして)該当フレーズを使わなくなり、最終的に手癖フレーズのオンパレードで弾いてしまっているという状況に陥りやすいところです。それも練習にはなるのですが、目的である「フレーズの使い道を覚える」とは遠いところに来てしまっていることは自覚しなければいけませんね。